2016年11月06日

新海誠監督の光の背景たち。




新海誠監督の「君の名は。」が大ヒットしましたね。
公開1週間で新ゴジラを超えたとか。

本当は公開初日に見ていた「君の名は。」ですが
メディア芸術祭に出そうな気がしてきたので
今更ながらレポート書いてみようと思います。
(最終的に新海監督の背景描写の話になっちゃいましたが)

君の名は。
http://www.kiminona.com/index.html

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まずは映画のあらすじを。

主人公は2人いて、序盤は田舎に住んでいる
女子高校生の宮水三葉(みやみずみつは)のお話です。
都会のカフェでパフェを食べることに憧れている
神社の家系の女の子で、
ある日突然周囲の反応がおかしいことに気づきます。
「男になったのかと思った」みたいな反応をしている人が多く
自身も都会の男子高校生になる夢を月に数回見ることから、
誰かと入れ替わっていると確信。
お祭りの日に隕石が降ったところで
今度は東京の男子高校生の立花瀧(たちばなたき)の視点に。
三葉と入れ替わりながら過ごす様子が描かれますが
隕石の降った日から三葉と入れ替わることはなくなり、
調べてみると隕石が降ったのは3年前のことで、
村人は誰も助からなかったと判明しました。
場所だけでなく時間までずれて入れ替わっていたことを知った瀧は
隕石が落ちる前に三葉と入れ替わり、住民を避難させようと試みるが…。

みたいな感じです。
ラストは、あの誰も幸せにならない映画「秒速5cm」再来か
と思ってヒヤヒヤでした。

2時間半くらいある結構長い映画でしたが、
展開が予想外すぎて、あと切ない描写がうますぎて
心を翻弄されまくって「はぁ…ん!」「ふぅぅぅぅ」って
ドキドキしている間にいい感じに収束しました。
まだ見ていない人は映画館で見てね。

セカイ系映画はスクリーンで見るべし。

ですから。


セカイ系とは
初期の意味は「一人語りの激しい」「たかだか語り手自身の了見を『世界』という誇大な言葉で表したがる傾向」のある物語のことでした。最近では「主人公(ぼく)とヒロイン(きみ)を中心とした小さな関係性(「きみとぼく」)の問題が、具体的な中間項を挟むことなく、「世界の危機」「この世の終わり」などといった抽象的な大問題に直結する作品群のこと」とされているようです。







新海誠が最初に評価されたのは
自宅のノートPCで作ったアニメーション映画「ほしのこえ」でしたね。

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https://youtu.be/8U8EXQgNYRg

25分間のフルデジタル作品をノートPC1台って……。
しかもほぼ全部新海誠監督本人が作業したって、
アフレコ以外は新海誠監督だけってことなのかな。
できるのかもしれないけど、1人で作り上げるその根性がまずすごい。

人物がかわいくなかったのですが、
新海誠監督の持ち味のひとつ、「光の感覚」はこの時から綺麗で
「わぁ……」ってなります。


CMでも光の感覚が活きていますよね。

大成建設株式会社CM
http://www.taisei.co.jp/about_us/library/cm/tvcm/

建築のお仕事がとてもカッコイイと
もう一度思わせてくれたCMです。




新海誠監督の背景の描写って独特ですよね。
ハイライトとプリズムの使い方が上手いというか。


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人物よりも風景が主役、
風景よりも光が主役なのではないかと思うほど
背景描写に光るものがあります。

昼と夜が同時に存在しているような光。
と表現したらいいのかな。

シュルレアリズム作家ルネ・マグリットの《光の帝国》(1954年)

マグリット,光の帝国,1954,シュールレアリズム,昼と夜

を思い出しました。


少し共通点がありますよね。
暗くなる時間なのに、光が強く描かれているとか。
逆光のような描写になっているところとか。
本当は不思議な風景のはずなのに何故か馴染んでいて自然な所とか。


リアルな風景でも光に手を加えることで
どこか幻想的な景色に変わるんですね。

実際の写真と比べてみた人がいるようなのです。
(【すげえ】『秒速5センチメートル』『言の葉の庭』新海誠監督の背景画と実際の風景を比較してみたけど、完全に区別つかない・他http://jin115.com/archives/52122393.html

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新海誠監督が手を加えただけで
物語の中の風景に変わってしまうのが
新海マジックなのでしょうね。
自分で製作もできてオリジナルの表現も持っていて…
監督の鑑です。


新海誠監督の綺麗な背景たちの画集が出ていたみたいです。

きらめく風景と青春の記憶を色鮮やかに演出する新海誠の世界
http://iitokoronet.com/2016/04/24/post-9202/





新海誠監督の背景といえば、
「君の名は。」で伝説が生まれましたよね。

背景,ぼかし,新海誠,鬼畜,ドS
https://twitter.com/mirenore/status/787669517648355328/photo/1?ref_src=twsrc%5Etfw

みんなが細かく描いてくれた背景を
「ぼかすぜっ!」ってぼかすと気持ちいい




まじかよ。

描いた人泣いちゃうよ。

これで作品が良くなるなら仕方ないんだけど、
本当に気持ちよさのためにやっちゃってたら
鬼畜以外の何物でもないですよね笑






「君の名は。」を公開初日に見て
「秒速5cm」を思い出して、
「ほしのこえ」を思い出して、
他の過去作品「言の葉の庭」とか他の作品も見てみよう
と思ってTSUTAYAに行ったのですが
みなさん考えることは同じなのですね。
新海監督の作品全て貸し出し中になっていました。

そろそろ落ち着いたかしら?
早くTSUTAYA行かないと。





映像や絵画など、ビジュアルを作る人には
新海誠監督の光の捉え方は絶対に勉強になります。
こういう見所のある作品を作れる人が
たくさん増えたらいいな。

増えたらいいなじゃないわ。
私もならないと。



新海誠監督のHP
http://shinkaimakoto.jp/

過去作品たくさん紹介されています。





ではでは。


posted by えんぷつ at 18:00 | Comment(0) | アーティスト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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