2013年04月23日

ルーベンス 栄光のアントワープ工房と原点のイタリア(Bunkamuraザ・ミュージアム)番外編



ルーベンス 栄光のアントワープ工房と原点のイタリアの番外編です。


ルーベンス展に行ったのは4/12(土)でした。
その週の始めに気づいたので行くのがギリギリになってしまいました。
平日と土曜日は大学で日曜は用事があったので
行く時間がなくて発狂しかかっていました。

ではなぜ行けたのか。


Bunkamuraの会期は2013/3/9(土)−4/21(日)で
しかも会期中無休。
10:00-19:00と一般的な開館時間ですが
毎週金・土曜日は21:00まで。

見ました?

毎週金・土曜日は21:00まで。

かくして金曜5限を受けた後
渋谷にダッシュして間に合いました。
19:30に着いても1時間半見られました!

私がルーベンス展を見られたのは
この休前日の夜間開館のおかげだったのです。


料金は

一般 ¥1,500
大学・高校生 ¥1,000
中学・小学生 ¥700

で、まあまあという感じですね。


展覧会図録はA4サイズの厚さ2.5cmで
まさかのハードカバー!
2400円です。

ルーベンスBunkamura図録ロムルスとレムスの発見.jpg


この図録もんんんのすっごくいいです!!!!

正直な話、展覧会の出品作は
スキューンバキューンとくる作品が少なくて
印象だけでしか捉えられなかったのですが
図録の解説を読んで理解できることが多くありました。

学術的なことがしっかり記されていて
学芸員の優秀さが伺えます。
授業で再三言われた
「展覧会とは研究発表の場である」
という位置づけをきっちり守っています。

修復学や美術史、思想史、数々のスケッチを含めた作品
ルーベンス・作品の来歴、人間関係など、
さまざまな角度から作品を深く読み取っていて
かなり読み応えがあります。


Bunkamuraでの展示は終わってしまいましたが
他2か所巡回するようです。

【福岡会場】
北九州市立美術館
2013年4月28日〜6月16日

【新潟会場】
新潟県立近代美術館
2013年6月29日〜8月11日


あとこの展覧会でびっくりしたことといえば
ほとんどの油彩画にガラスを張ってなかったんです。
そうです。絵の具をナマで見放題です。
なんてサービス精神旺盛なんだ/(^O^)\

長々と失礼いたしました。


ではでは(o・・o)/


posted by えんぷつ at 12:47 | Comment(0) | ルーベンス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2013年04月22日

ルーベンス 栄光のアントワープ工房と原点のイタリア(Bunkamuraザ・ミュージアム)8



ルーベンス 栄光のアントワープ工房と原点のイタリアの続きです。


《悔悛のマグダラのマリア》(1618-20年頃)

ルーベンス改悛のマグダラのマリアファンダイク.jpg

このプレスリリースの1番右側、上から2番目の写真です。


ルーベンスの弟子アントーン・ファン・ダイクの作品です。
ルーベンスと同じくティツィアーノの影響を受けているようです。
ティツィアーノのマグダラのマリアは
上方を見つめながら涙を流していて、
かつて罪深い生を送った彼女の悔悛が示唆されています。
カトリック教会は、自らの罪を認めて悔い改めることを特に重視したため
荒野で涙する美しい聖女の図像はまさに要請に合致していて大流行しました。

この作品は伝統に従って、
官能的なマグダラのマリアが荒野で涙を流していて
傍には彼女のアトリビュートである香油壺が置いてあります。

アトリビュートとは人物に関連付けられた持ち物のことで
その物の持ち主を特定する役割を果たします。
例えばキリストなら両手両足の聖痕とか
軍神アテナならフクロウとか
聖セバスティアヌスなら矢とかですね。

このマリアは、交差させた両手と白い布で胸を隠し
右に向いた体と左に傾いた頭で優雅な逆S字を形成しています。
目を真っ赤にして大粒の涙を流しているのに
こんなに美しいのは何故だろう…。
マリアさんみたいな美人に生まれたかったなぁ。
んでもって口の端がほんのちょっとだけ上がっていて
眉は穏やかな雰囲気なのです。
仏教で言う悟り…?なの?
この表情と視線と動感に満ち溢れた身振りで
聖女の幸福なる悔悛の瞬間を見事に描きだして見せました。

ルーベンス展の中で特に見られて良かったと思う作品でした。
アントーン・ファン・ダイクの作品ですがw
ルーベンス親方が一番信頼していた弟子というだけあって
主題も画力も秀逸です。


これでルーベンス展の記事は終わりです。
ここまでご覧頂いてありがとうございました。

ではでは(o・・o)/


posted by えんぷつ at 16:24 | Comment(0) | ルーベンス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする